
3匹の手乗り文鳥を1年ほど前に購入した。桜文鳥と白文鳥は成長が早いが、シナモン文鳥はやはり原生種より弱く成長も遅い。同じカゴの中ではいじめられて居場所がないので、結局3個の鳥かごを並べる羽目になった。一緒にいるときに追い立てられたのか、シナモン文鳥の羽からの出血が止まらない。
知り合いの獣医さんにお願いして診察してもらった。
体に損傷はなく羽から血が出ているだけだったので、止血剤を当ててもらって次の日には出血はおさまった。
購入時の羽切りの状態が悪いので、落下して足を骨折しないよう飛ばさないで育てたほうがよいと獣医さんに言われた。
鳥なのに、指1本をもぎ取るようなことをして遠くへ飛べなくしている自分たちのエゴが胸に突き刺さる。
それをわかった上でペットとして飼った以上は、この環境の中で少しでも幸せにしてやりたいと思った。見えない世界であれやこれやの改善をしながら、飛ぶことを怖がり私の手にしがみついていたシナモン文鳥に少しずつ飛ぶ楽しさが感じられるように遊んでみた。
鳥の様子に少しずつ感動と興奮と喜びが見て取れた。2匹に遅れをとったが、飛べるようになると、あっという間に飛距離を伸ばし、2匹と対等に渡り合えるようになった。今では私のところに飛んで来るより部屋の中を自分の意思で飛びながら探索する方が楽しいようだ。ペットは野生の動物ではないので飼い主の影響を受けてしまう。『自然の力』でそれらの影響を取り除き、体調を整えられることは本当に有り難い。
自信がつく、これは生きていく上で本当に素晴らしいことだ。
人間も然り。
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