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認知症

突然、母が変なことを言いはじめた。いつも使っている犬のリードの先の金具が違うと言い出す。「いつもと一緒、昨日もこれだったよ」と言っても「いや絶対にそんなことはない、トリミングサロンで取り替えられた」と言い張る。

いつもは問題なく引っ掛けているロープにもあれやこれやと別の紐を結びつけて、なんだかんだとおかしなことを言っている。

明らかに認知症の症状である。

「あのね、それって完全にボケだよ!」と思わず言ってしまったことをすぐに後悔したが、前にもこのようなことがあったし、見えない世界に原因がある事は承知しているので、すぐに『自然の力』を使って原因を消して速攻解決した。

今回も前回も飼い犬を通じて見えない世界で影響を受けている。

なぜ高齢者が病気や認知症になりやすいのかは、母を観察しているとよく理解できる。 生き甲斐がなくなり、年齢と共に話し相手も少なくなり、運転免許を返納して行動範囲が狭くなり、老いと死を待つかのような惰性の日々を生きていると、その人の隙間にいろいろ見えないマイナスが入ってくる。

見えない世界の影響を受ける隙がないほど、夢と希望に満ちた楽しい日々を過ごしていれば何歳になっても病気や認知症にはならないと確信している。